新型コロナウイルス感染症の重症化予防の効果に期待されているコルヒチンとは?

世間をにぎわす新型コロナウイルス感染症。その治療薬は世界各国で研究や臨床が進められています。
現在、治療薬として大きな注目を集めているのはイベルメクチンですが、イベルメクチンと同様に注目を集めていたのがコルヒチンです。
痛風治療薬として国内でも処方されているコルヒチンに、新型コロナウイルス感染症の重症化を予防する効果があるかもしれないと注目を集めたのです。
注目を集めるキッカケとなったのはカナダの病院センターの発表
痛風治療薬であるコルヒチンが、COVID-19の重症化予防に効果が期待できるという発表を行ったのは、カナダのモントリオールにある病院センター「Montreal Heart Institute(MHI)」です。
症例 | 死亡または入院 | |
---|---|---|
コルヒチン投与群 | 2235例 | 104例(4.7%) |
プラセボ投与群 | 2253例 | 131例(5.8%) |
となっています。
コルヒチンを投与した新型コロナウイルス感染症患者がコルヒチンを投与しなかった患者に比べて死亡や入院のリスクが20%以上も抑制されています。
日本でもコルヒチンの治験を、琉球大学が横浜市立大学と共同で医師主導治験が行われています。
※沖縄からCOVID-19の治療薬開発へ!琉球大学が全国で医師主導治験を開始 | 琉球大学
MHIの研究結果は?

2020年5月27日にMHIは、コルヒチンの研究結果が世界的な専門誌である「The Lancet Respiratory Medicine」に掲載されたことを発表しています。
この研究結果から、コルヒチンが新型コロナウイルス感染症と診断された患者の治療薬としてみなすことができると考えられており、今後、コルヒチンが新型コロナウイルス感染症の治療薬として活用されるようになることは十分に考えられます。
- 参考元
コルヒチンはどのように新型コロナウイルス感染症の重症化を予防するのか?

現在、新型コロナウイルス感染症の治療は抗ウイルス薬と抗炎症薬の2種類が用いられています。
感染の初期段階では抗ウイルス薬によって、ウイルスの増殖を防ぐことで重症化を防ぎます。
その一方で、症状が悪化すると炎症が強くなるため、炎症を抑える抗炎症薬が用いられます。
痛風治療薬であるコルヒチンは抗炎症薬であるため、新型コロナウイルス感染症に感染してから服用しておくことで、重症化を予防すると考えられています。
コルヒチンの安全性は?

カナダのMHIより、コルヒチンは新型コロナウイルス感染症の重症化を予防する治療薬としてみなせるという発表がありましたが、使用する上で問題となるのはコルヒチンの安全性です。
日本国内でも処方されているコルヒチンですが、国内ではあくまでも痛風治療薬として処方されているため、新型コロナウイルス感染症の治療に用いた場合の安全性に関しては、不明点が少なくありません。
また、服用の方法などについても、痛風治療と変わるという場合もあります。
そのため、新型コロナウイルス感染症の治療薬としてコルヒチンを利用する場合は、事前に医師へ相談するようにしてください。
感染を防ぐものではない

コルヒチンはワクチンと違って感染そのものを防ぐといった効果はありません。
あくまでも新型コロナウイルス感染症の重症化を予防するというものであるため、感染前に服用しても効果を発揮することはありません。
しかし、感染した時に備えて準備しておくことで、万が一感染したとしてもコルヒチンの服用で重症化を防ぎ入院や死亡のリスクを下げて、快復する可能性を高めます。
自宅療養の可能性に備えて準備しておくことも
2021年8月現在も、新型コロナウイルス感染症の拡大は止まらず日々感染者数は増えています。
感染者数の増加による病床ひっ迫によって入院基準の見直しが行われました。その結果、入院を希望しても入院基準に満たないとして入院できず自宅療養を行うという人が増えています。
そして、この自宅療養中の急変によって亡くなられる方も日々増えているのが現状です。

病院に入院して適切な治療を受けたいと考えても入院治療を受けることができず、やむなく自宅療養となるケースは今後もさらに増えていくことが十分に考えられます。
そうした時に備えてコルヒチンを購入しておけば、新型コロナウイルス感染症の重症化を予防して、自宅療養中の死亡リスクを下げることにも繋がると考えられます。
当サイトではコルヒチンも取り扱っておりますので、新型コロナウイルス感染症対策のひとつとしてご検討いただければと思います。